“カワイイ”はもはや女の子のものだけじゃない
フォロワー18万人の可愛すぎる男子高校生「メイクはするけど女装はしない、ただ可愛くなりたいだけ」(オリコン) - Yahoo!ニュース https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190412-00000307-oric-ent
「カワイイ」って言葉はもう、性別上女性のためだけの言葉じゃなくて、「優しい」とか「さわやか」みたいに性別関係なく使える形容詞になったのだと思う。
本(先日の記事に書いたアイドル論の教科書)を読んでいたら、「かわいい」は、昔あまり良い意味で使われていなかったというか、松田聖子に対して言う「かわいこぶりっこ」みたいに、女子から女子への皮肉も込めた言葉だったとか。
それが2000年代に入って、「カワイイ」が一つのジャンル、魅力として確立されて、純粋な褒め言葉になったそうな。
考えてみればきっとここから、女の子に対してだけ使う言葉ではなくなっていて、それまで「かわいい」に含まれていた「女の子らしい」みたいな要素が薄れていって、 日本人がイメージする「カワイイ」が共通認識としてできて、女の子という存在から独立したんだろう。
今、やたらとLGBTという言葉が取り上げられていて、多様性の尊重だなんだと叫ばれている。
しかし、そうは言っても今回引用した記事のように、
可愛くなりたい=女の子(みたい)になりたい
とか、
女性だけど女性が好き=男性として生まれたかった
みたいな、ステレオタイプな考えにしか世間は至っていない。
だから、恋愛対象は男性なの?女性なの?という質問が生まれる。
それによってゲイとか、アセクシャルとか、呼び名が変わるからこういう質問が出るのだと思う。
たぶん彼ら(彼女ら)にとっては、恋愛対象がどっちの性別か、なんてどうでもよくて、なんで毎回毎回この質問してくんの?と感じていることだろう。
私が最近応援している第31回ジュノンスーパーボーイコンテストで入賞した、井手上漠くん(彼も美意識が高くて実に可愛らしい男子高校生)がテレビ番組の取材でこんなことを言っていた。
「(恋愛をしたことがないから、恋愛対象が男性か女性か)わたしも分からなくて…でも、わたしは性別じゃなくて人柄で惚れると思います」
こんな当たり前のことを、私たちは高校生の漠くんに教えられる。